普段、何気なく使用している言葉の中に、「え?コレもそうなの?」と思うほど、登録商標されているものが結構あります。
たとえば、よくスマホなどで読み取る「QRコード」ですが、これはデンソーウェーブという会社の登録商標です。
ですので、QRコードという言葉を商用利用する際には、デンソーウェーブに許可を得ないといけません。
QRコードという言葉を使用しないのであれば、「2次元バーコード」という言葉を使用します。
アレも登録商標されたものだった!
ゆるキャラ
最近あまり見なくなりましたが、地方をPRするご当地キャラクター「ゆるキャラ」も登録商標されています。商標権を持っている人は、漫画家・エッセイストのみうらじゅん氏です(正確には有限会社みうらじゅん事務所)。
ホッカイロ
冬の必需品であるホッカイロは白元アース(株)の商標です。
ですので、ホッカイロを一般的に言うのであれば、「使い捨てカイロ」になります。
カイロを漢字で書くと「懐炉」と書きます(「懐を暖めるためる炉」からきています)。現在のカイロは鉄粉に水や活性炭素がどが混ぜられたものですが、その原型は江戸時代以前からあったようですよ。
タバスコ
ピザやパスタなどにかけるタバスコですが、タバスコは、米国ルイジアナ州に本社を置くマキルヘニー社が考案したもので、同社に商標権があります。
タバスコを一般名称で呼ぶなら「ペパーソース」になります。
一般的に広くタバスコという呼び名が浸透しているので、お店の店員さんに「ペパーソースください」と言っても、まず伝わないですよね!
ホッチキス(ホチキス)
ホッチキスやホチキスと呼びますが、束ねた紙を針のついた金具で留めるあれです。
ホッチキスは、米国のE.H.ホッチキス社で作られたものです。
ホッチキスもあまりにも一般化された呼び名ですが、これを一般名称で呼ぶなら「ステープラー」になります。
万歩計
万歩計は、日本の企業である山佐時計計器(株)の登録商標です。同社から日本初の“歩数計”「万歩メーター」が1965年に発売され、1984年に「万歩計」という名称が商標登録されました。
一般名称は「歩数計」になります。
ウォシュレット
今やトイレには欠かせない装置であるウォシュレット。これは、日本初の画期的な商品で、TOTOの商品名です。
一般名称は「温水洗浄便座」と言いますが、電気屋の店員さんでも知らない人は多そうですね!
ちなみに、シャワートイレはINAX(LIXIL)の商標です。
バンドエイド
バンドエイドは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の商標です。
カットバンと呼ばれる方もいるかもしれませんが、これは祐徳薬品工業が商標登録した商品名になります。
一般名称では「絆創膏」ですね。
ラジコン
ラジコンの商標は、(株)増田屋コーポレーションが商標権を持っています。そのため玩具メーカーのタミヤではこれをラジコンとは呼ばず、「RCカー」と呼んだりしています。
一般名称では、「ラジオ コントロール」と言いますが、ラジコンという名称が定着しているため、お店に行って「このラジオ コントロールください!」とは言わないですよね!
セロテープ
セロテープは、ニチバン(株)の登録商標です。
1948年に発売開始された「セロテープ」は、1959年に商標登録されました。
一般名称は「セロハンテープ」です。
マジックテープ
マジックテープは、1960年に(株)クラレから発売され、1978年に商標登録されました。
マジックテープもあまりにも一般化しているため、一般名称は何?言われて答えられる人は少ないのではないでしょうか?
マジックテープの一般名称は「面ファスナー」です。
ポリバケツ
よくゴミを入れたり、液体の運搬などに使われるポリバケツは、積水テクノ成型(株)の登録商標です(1961年登録)。
これもポリバケツ意外の呼び方なんて存在するのか!と思うくらい一般化されていますが、一般名称で言うと「ポリエチレン製バケツ」になります。
キシリトール
キシリトールは、(株)ロッテの登録商標です。
とはいえ、キシリトールは甘味料の一種で原材料は商標登録できないというルールがあるため、キシリトールという原材料自体に商標権はありません。
ロッテの取得してる商標はお菓子のカテゴリーのみでの登録商標ですので、お菓子の商品名やお菓子ブランド等に使用する場合は商標権侵害になります。
まとめ
このほかにも、日常生活にすっかり浸透しており、実は登録商標だった!というものはまだまだあります。
商用利用しないのであれば、まぁ問題ないと思いますが、仕事などで使用する際には、注意が必要です。ですので、ちょっとした豆知識として覚えておいてもいいかもしれませんね。