誰もが経験したことのある『ラジオ体操』。
小学生の頃など、早朝眠たい目をこすりながら毎朝「ラジオ体操」に通った思い出のある方も多いのではないでしょうか?
毎日コツコツとスタンプを溜めて、最終日にもらえるお菓子がとても嬉しかったことを今でも覚えています。
さて、そんなラジオ体操ですが、ラジオ体操はいつ誰が始めたのでしょうか?
ラジオ体操はいつから始まった!?
夏休みの期間中、地域の町内会や自治会が主催し、朝の6時半からNHKのラジオ体操を流す行事は今や夏休みの風物詩の1つ。
現在の動きのラジオ体操は、1951年に制定されたもです。
ラジオ体操は、毎朝NHKラジオ第1とNHKワールド・ラジオ日本で放送されています。
そのほか、NHKラジオ第2で8時40分、12時、15時に流されています。
建設現場などでは、作業前に皆でラジオ体操をしている姿をよく見かけます。
また休憩時間などにラジオ体操を流している企業も結構あるようです。
そんなラジオ体操ですが、日本で最初の放送は1928年に放送されたのが始まりです。
当時「国民保健体操」という名称で、東京中央放送局で放送が開始されました。
このラジオ体操は、当時の逓信省(郵便や通信を所管する省庁で、現在の総務省、日本郵政、NTTの前身)が、国営の簡易保険事業の一環として始めたのです。
そして翌年、1929年には、ラジオ体操が日本中で流されるようになったのです。
ラジオ体操はアメリカで始まった!
逓信省がはじめた国民保健体操は、保健事業の視察で米国に行った際、米国のメトロポリタンライフ生命保険会社(メットライフ)が行っていた、ラジオ放送による健康体操「メトロポリタンライフ ヘルス エクササイズ」を参考にしたと言われています。
日本でもテレビCMの流れているメットライフ生命は、1868年に創業された世界最大クラスの生命保険会社です。
日本での保健事業は、明治元年からスタートしています。
ラジオ体操は、そのメットライフが国民の健康促進を目的として、1925年に本社ニューヨークのスタジオからラジオで体操プログラムを流したのが、ラジオ体操のルーツです。
前屈や腕立て伏せなどのプログラムが組まれたこのこのラジオ体操は、米国とカナダ東部で毎朝ながされ、ピーク時には約400万人が視聴していたようです。
この放送は、1935年には終了しています。
しかし、国民の健康促進というその理念は、現在の日本にも受け継がれ、早朝のラジオ体操として、現在でも続いています。