今日も、昨日に引き続き、CEATECで見つけた面白い製品の紹介です。
昨日紹介したセラピーロボットはこちら。
今日、紹介するのは『全巻1冊 北斗の拳』です!
この製品は、紙の本(マンガ)を読んでいる感覚を忠実に再現した、画期的な電子書籍デバイスです(開発、販売:プログレス・テクノロジーズ)。
『全巻一冊 北斗の拳』とはなにか?
みなさんは、Kindleなど電子書籍は読まれますか? 電子書籍が登場してから10年以上が経ち、だいぶ浸透してきてはいますが、依然紙の本が好きという人が多いようです。
この『全巻1冊 北斗の拳』は、あの伝説の漫画「北斗の拳」全巻が納められた、紙の本が好きという人も満足できる電子書籍デバイスです。
Kindleなど、他の電子書籍デバイスと一線を画している点は、見開きで読めること。そして、北斗の拳(全巻)を読むためだけに作られたデバイスであるため、読めるのは北斗の拳だけという点です。
しかし、それ故に「本を持っている(読んでいる)」という、所有感を存分に満たしてくれます。
紙の質感へのこだわり
『全巻1冊 北斗の拳』は、電子書籍のデバイスではありますが、本体および表紙は本物の紙でできています。そして、開くと見開きの電子ペーパーが搭載された電子書籍がでてきます。
“紙の本と同じ感覚で読む電子デバイス”ということを重視して開発されているため、質感や重さは、まさに紙の本をもっているのと同じ感覚です。
重量は約530g。サイズは縦210×横148×厚さ23mmで、A5版のマンガと変わらな重量とサイズです。
画質へのこだわり
とかく電子書籍のマンガは、画質の悪さが目立つのですが、この『全巻1冊 北斗の拳』は300dpiの超高解像度を実現しているため、本物のマンガで見る絵とほとんど変わらない質感で読むことができます。
また、特筆すべき点は画面の切り替わりの速さです。ページをめくった際の表示スピードが速く、残像も残らないため、ストレスなく本のストーリーに没入できます。
見開きであるゆえのメリット
実際に手にとってみて感じたのですが、この『全巻1冊 北斗の拳』の最大のメリットは、やはり見開きで読めるこだろうなと思いました。
見開きで読めることで、あたかも本物のマンガを手にもって読んでいるのと同じ感覚で読めるだけでなく、見開きでなければ表現できないような描写や作品本来の迫力、臨場感を楽しむことができるからです。
さいごに
これまで、Kindleなどで電子書籍を読んでいても、字の上っ面を眺めているだけで、あまり感情移入して読むことができませんでしたが、この製品は作品の魅力を存分に堪能することができる、画期的なデバイスでした。
現在、コンテンツは「北斗の拳」のみですが、今後、様々なコンテンツを「全巻1冊」にしていきたいと説明員の方が熱く語ってくれました。今後のさらなる展開に期待したいです。