いま世間では、「ネコノミクス」なんて言葉が作られるほど、空前の猫ブームで、私も、愛くるしい動きに、プニプニの肉球、そして気分屋のネコが大好きです。
しかし、昔から「犬は人につき、猫は家につく」といわれ、また、「猫は三年の恩を三日で忘れる」といったことわざもあるくらい、ネコはあまり人になつかなく、そっけない動物だと思われていました。
しかし、そんな定説を覆す、心温まる動画が公開されました。
その動画は、ロングセラーのキャットフード "カルカン” を販売してるマース ジャパン リミテッドが制作した動画で、2年前に、やむなく離ればなれになってしまったネコに、子ネコ時代からの元飼い主の声を聞かせたらどんな反応をするのか? という実験動画です。
ネコは昔いっしょに過ごした飼い主の声を覚えているのか? - KAL KAN VOICE DELIVERY
動画ストーリー
埼玉に住む大野さんは、2年前に病気を患い、入院のためしかたなく子ネコの頃から一緒に暮らしてきた愛猫の“くうちゃん”を遠く仙台に住む知人に譲ったそうです。
大野さんに“くうちゃん”と共に生活していた時のことを尋ねると、「テレビが好きで、歌番組を一緒に見ていた」など何気ない日々のエピソードを懐かしそうに語る大野さん。
そこで大野さんに、「猫は飼い主さんと他人の声を聞き分けている」という調査をしていると説明すると、2年も離れているため「覚えててくれるといいんですけどね…」と不安そうな表情を浮かべます。
その後、“くうちゃん” のもとにスピーカーが届きます。
そのスピーカーから聞こえるのは、4人の人の声。
最初の3人は “くうちゃん” とは面識のない、他人の声を録音。
4人目に大野さんの声を録音し、くうちゃんに聞いてもらいます。
後日、大野さんに “くうちゃん” が声を聞く姿を収めた映像を見てもらいました。
まず、まったく面識のない3人がいくら「くうちゃん!」と呼びかても、くうちゃんはそっけなく聞き耳を立てるだけで、顔を伏せ、まったく反応しません。
ところが、大野さんが「くうちゃん!」と呼び掛けると、何かを思い出したかのように顔を上げ、耳をピンと立て、声がするスピーカーをじっと見つめて目を離そうとしません。
さらに呼びかけると、耳を動かし、声をよく聴こうとします。
他人の呼びかけた時とはハッキリと違った反応を見せる “くうちゃん” を見て、ちゃんと覚えていてくれたんだと、思わず涙ぐむ大野さん。
さいごに、実験を終えた大野さんに、制作スタッフから素敵なサプライズがありました。
なんと、仙台から “くうちゃん” を連れてきたのです。
久しぶりに会った2人(1人と1匹)はなんだかとても嬉しそう!
長年一緒に暮らしたネコと飼い主の心のつながりの存在を、この動画で証明してくれました。