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人生の終末期を迎える前の話し合い『ACP』

『ACP』という言葉をご存知ですか?

ACPはAdvance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)の略ですが、回復が見込めず終末期を迎える患者が「将来の意思決定能力の低下に備えて、患者やその家族とケア全体の目標や具体的な治療・療養について話し合う過程」のことをACPといいます。

最近、よく耳にするようになりましたが、人生の最終段階をどう過ごすかといった「終活」や「エンディングノート」もこのACPに含まれます。

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ACP―もしものための話し合い―

ACPは、回復の見込みがなく終末期を迎えた患者が、本人が意思疎通できるあいだに「今後どんな治療を受けたいか、もしくは受けたくないか」「どんなサポートをしてほしいか」などを、医師や看護師、家族とともに話し合う、ひとことで言えば“もしものための話し合い”です。

話し合いでは、患者本人の同意を前提とし、本人の価値観や目指すところ、また心配や不安に思っていることなどを話し合います。

そのため、ACPは終末期を迎える患者にとって、またその家族にとってもとても大事なものなのです。

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医療従事者も知らないACP

厚生労働省では、2014年から「人生の最終段階における医療体制整備事業」としてACPに対する普及や啓蒙活動を進めています。

しかし、昨年(2017年)12月、医師や看護師、また介護施設で働く職員を対象に行われた調査では、介護職員の約95%がACPを「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」と回答しました。

また、医師や看護師においてさえも、約80%の医師、看護師が「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」と回答しました。

この調査により、ACPの概念が医療の現場にほとんど浸透していないという現状が浮き彫りになりました。

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さいごに

今後、ますます高齢化社会に向かう日本にとって、ACPという取り組みはなくてはならないものになることは間違いありません。

厚生労働省はもちろんのこと、各医療機関で働く医療従事者の方たちも、もっと患者と向き合い、もしもの際に、患者本人の意志が尊重され、安心して人生の最後を迎えられるような仕組み作りを進めていってもらいたいと切に願います。