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VR技術の医療応用(VR×医療)!VRで幻肢痛を癒やす!

事故や病気などで四肢を失った方の多くは、切断したはずの手足が痺れたり疼痛を感じる「幻肢痛」という錯覚を体験するようです。

実際には存在しない手足が痛むという「幻肢痛」の治療は難しく、この治療法として、従来より「鏡療法」という治療法が行われてきました。

鏡療法とは、残っている健康な手足を鏡に映し、映った健肢を幻肢に見せかけて、幻肢痛を治療する治療法です。

幻肢が見える部位にもう一方の健肢が映るように鏡を設置し、あたかも幻肢が自在に動かせるように見せかけることで、頭の中で幻肢を動かせるような感覚を作り出させて、痛みを軽減させる治療法です。

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しかし、昨今、急速に発達してきたVR(バーチャルリアリティ)技術をこの「幻肢痛」の治療に用いることで、これまで以上に高い治療効果が得られるようです。

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「幻肢痛」防止治療

四肢を切断した方の80%以上割合で幻肢痛が起こるといいます。

幻肢痛で感じる痛みは、大別すると2種類あり、1つは、刺されるような痛みやビリビリするような皮膚の痛み。2つ目は、ねじれたりこむら返りするような深部感覚の痛みです。

幻肢痛を起こさせない方法として、切断時に区域麻酔や硬膜外麻酔を併用する方法があります。

神経に直接麻酔を打って、切断時の痛みの入力を脊髄や脳に届かせないようにすることで、幻肢痛を予防する方法です。

しかし、すべての人に効果があるわけではなく、あるていど効果はみられるが、鎮痛効果に満足する患者は20%に満たないとの報告があがっています。

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 VR×幻肢痛

そんな中、昨今急速に発達してきたVR(バーチャルリアリティ)技術が、手軽に行えさらに非侵襲の治療法として注目を集めています。

これは、幻肢をコントロールできるようになると痛みが軽減するというこれまでの研究データを基に考案された治療法で、先に述べた「鏡療法」と同様のことをVRを活用して行うものです。

現在、東京大学をはじめるとする幾つかの研究機関で共同開発が進んでおり、すでに、臨床研究の段階まで進んでいるようです。

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VR技術をどのように使うのかというと、患者の健肢の動きを赤外線カメラで撮り、それを反転させてバーチャルとして再現させるのです。

ただ、現段階では腕に対応したプログラムしか開発されておらず、足に対応したプログラムの開発は進んでいません。赤外線カメラで足の動きを捉えることが難しいためです。

患者はVR空間を映し出すヘッドマウントディスプレイを装着し、幻肢を動かすイメージを抱かせるための操作をバーチャル空間上で行います。たとえば、両手でボールを持ったり、八の字を描いたりするような動作です。

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VRを用いた療法の特徴は、高い没入感により、先述した鏡療法よりもリアルに自分の腕を感じられることです。そのため、実施後すぐに鎮痛効果が見られます。

数ヶ月間治療の継続が必要ではありますが、VR療法を受けた患者の約50%の方は、鎮痛の効果を実感しているとのことです。

海外でもこのような最新技術を用いた幻肢痛への対策が進んでおり、VRだけでなくAR(拡張現実)を活用した研究成果が発表されています。

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さいごに

アミューズメント業界を中心に導入が進んでいるVR、AR技術ですが、少しずつではありますが、医療への応用も進んでいます。

しかしVRやAR技術の医療応用は、現状まだまだ研究段階の域を出ていないものも多数あります。

今後の医療の発展において大きな可能性を秘めている分野ですので、ますますの進歩を期待します。

 

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