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従来の概念も覆る!?日本初「便秘のガイドライン」定まる!!

なかなか出ないなぁと悶々とする便秘。

これまで日本では、便秘を病気と扱われることがありませんでした。

また、病院で受診しても、効果的な治療が行われないことも多々ありました。

しかし、そんな実態を変えようと、消化器内科医らが立ち上がり(慢性便秘の診断・治療研究会)、日本初となる便秘のガイドライン「慢性便秘症診療ガイドライン」が作成されました。

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高齢化とともに増える便秘患者

厚生労働省の調査によると、60歳までは男性よりも女性の方が便秘に悩む人が多いとのこと。

しかし、歳を重ねるとともに男性の便秘も増加し、80歳以上では男女が逆転し、男性が女性を上回る結果となりました。

また、超高齢化社会へと進む日本において、便秘「患者」は1千万人以上いるとみられています。

ガイドラインの作成メンバーの1人である、横浜市立大大学 中島淳教授は次のように述べています。

「『便秘なんてたいしたことない』と思う人も多いが、とんでもない。中でも高齢者の便秘は、命にかかわることが最近の研究で分かってきた。また、ただの便秘と思っていたら、実際は大腸がんなどの病気が隠れていることもある。高齢化の進展で便秘患者はさらに増えるとみられるだけに、診断・治療体制を整える必要があった」

近年、「宿便性腸穿孔(せんこう)」の患者の増加が問題になっているようです。これは、腸の中で硬くなった便により腸に穴が開く病気です。

「宿便性腸穿孔」は、従来あまり見られなかった病気ですが、高齢化が進む中、高齢者の便秘の増加により、多数の病院で対応がせまられているようです。

便秘の定義

そもそもが、便秘とはどういう状態のことを指すのでしょうか?

日本内科学会は「3日以上排便がない、または毎日排便があっても残便感がある場合」としていました。

しかし、今回制定されたガイドラインでは「本来なら体外に排出すべき糞(ふん)便を、十分量かつ快適に排出できない状態」と定義しました。

そのうえで、大腸がんなどの病気による大腸の形態的変化を伴わないもので、排便困難や残便感があって困っている場合治療が必要だ、としています。

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なぜ便秘になるのか?

便秘の原因は多岐にわたります。

老齢とともに増える便秘は、運動不足や食事の量が減ることが原因と言われており、また、歳を取ると病気などで薬を服用することが増え、それにより便秘になることが多いとも言われています。

便秘を引き起こす薬として、パーキンソン病や糖尿病、またがんの痛み止めの薬などは、高頻度に便秘になると知られています。

また、ダイエットなどで食事の摂取量が少ない人ほど便秘になりやすいようです。

一方、快便の人にみられる共通した生活習慣として、「一口の咀嚼(そしゃく)回数が30回以上」、「1日の水分摂取量1,500ミリリットル以上」などがあります。

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従来の概念が覆る

便秘の予防、改善といえば「食事と運動」といった普段の生活習慣の改善がもっとも効果的であり、中でもヨーグルトや食物繊維の摂取、また腹部(腹壁)のマッサージは、簡単にできる便秘対策としてよく知られています。

しかし、制定されたガイドラインでは、これらの方法はあまり積極的に勧めていません。野菜や果物などは、食べないよりは食べたほうがいいという程度の推奨です。

むしろ、食物繊維の過剰摂取は便秘をより悪化させるとし、多く摂取すればいいというものでもないよううです。

もちろん、食物繊維が不足してるならば当然効果はありますし、ビタミンも摂取できるため、適量を摂取することが大切とのことです。

また、運動や腹壁マッサージも、科学的根拠のレベルは低いとのことで、こちらもやらないよりはやった方がいいという程度の効果しか期待できないとのことです。

それでは、根拠ある治療法は?というと、2012年に約30年ぶりに保険適用となったルビプロストン(上皮機能変容薬)などの処方薬を挙げています。